ステーブルコインのわかりやすい解説【初心者向け】

  • 2022-07-04
  • 2022-07-04
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ステーブルコインって何かと話題になりますよね。

ステーブルコインのかんたんな解説をUSDC、USDT、DAIを例にわかりやすく解説しますね。

■ ステーブルコインをわかりやすく一言でいうと

ステーブルコインを一言でいうと、

安定したコイン

です。

そのままです。

何が安定かというと、価格です。

ここでの価格とは、 ドルのような法定通貨で買うとすると いくらになるのか?ということです。

その価格が安定するということは、

法定通貨と同じような動きをする

ということと同じ意味です。

これを、ペッグといいます。

多くのステーブルコインが、 ドルと同じような動きをするように作られています。

そのため、よく ドルペッグ通貨と呼ばれています。

■ ステーブルコインはざっくり3種類

ステーブルコインは、ざっくり3種類あります。

  • 法定通貨担保型(ハードペッグ)
  • 暗号資産担保型(ソフトペッグ)
  • 無担保型(アルゴリズム型)

一つ一つ、特徴や代表通貨を見ていきましょー。

□ 法定通貨担保型(ハードペッグ)

法定通貨担保型は、 価値の裏付けとして、 法定通貨そのものを担保にしています。

もっとざっくりいうと、

ドルをそのまま仮想通貨に変換

といったイメージでOKです。

法定通貨と1対1の関係にあるため、 ハードペッグ通貨と呼ばれています。

法定通貨担保型ステーブルコインの代表には、 $USDTや$USDCがあります。

□ 暗号資産担保型(ソフトペッグ)

暗号資産担保型は、 価値の裏付けとして、 仮想通貨を担保にしています。

例えば、$BTCや$ETHを担保にして、 発行されます。

ただし、その価格は、 ドルなどの法定通貨と同じ動きをするように プログラムされています。

法定通貨と1対1の関係ではないため、 ソフトペッグ通貨と呼ばれています。

暗号資産担保型ステーブルコインの代表には、 $DAIがあります。

$IRONも暗号資産担保型に分類されます。

□ 無担保型(アルゴリズム型)

その価値を裏付けるような担保が全くなく、 アルゴリズムだけで、 法定通貨と同じ動きをするよう設計されたものが 無担保型ステーブルコインです。

アルゴリズムが信用できるかどうかが、 そのステーブルコインを持つかどうかの判断になります。

代表的なものとしては、 $USTや$ESDがあります。

■ 最低限これだけは知ておきたい3要素

□ 非中央集権性

非中央集権性は、そのステーブルコインが 末永く利用できるかどうかの指標になります。

ステーブルコインの発行体が、 非中央集権であればあるほど、 末永く利用できる可能性が高いです。

例えば、USDTはTether社が独自に発行しています。

つまり、中央集権的な発行体によって、 $USDTは発行されています。

Tether社が潰れたりしたら、 $USDTは使えない可能性があります。

それに対して、$DAIは、 発行体自体がブロックチェーン上のDappsであるため、 非中央集権的な発行体によって発行されています。

つまり、運営が退いても、 Dappsが動いている限りは、 $DAIの発行ができたりします。

その点で、$DAIのほうが、 末永く使える可能性があるでしょう。

□ 価格の安定性(ボラティリティ)

価格の安定性は、 担保型によるところが大きいです。

安定具合は、一般的に以下の順です。

安定:法定通貨担保型>暗号資産担保型>無担保型

下の画像を見るとよくわかります。

法定通貨担保型:$USDT

USDT-chart

暗号資産担保型:$DAI

DAI-chart

無担保型(アルゴリズム型):$UST

UST-chart

この3つのステーブルコインの 直近1年の最大変動幅を比較しました。

表の上に行くほど、 変動幅が小さいため安定性が高いです。

□ 規制リスク

ステーブルコインは、 法定通貨と直接的に関係するため、 規制のリスクに比較的さらされやすいです。

そのため、規制によっては、 誰も利用できなくなってしまう、 なんて可能性もあります。

時価総額1位の$USDTと 2位の$USDCを比べた場合、

$USDCのほうが規制に対応しているため、 規制の煽りを受けづらく、リスクが低いとされています。

しかし、その分、 使い勝手は$USDTのほうが高いため、 時価総額では$USDTのほうが高いわけです。

■ ステーブルコインとの向き合い方

以上の特徴を踏まえると、 ステーブルコインは長期投資には 向いていないと思います。

ドルを長期で持つことと、 本質的には変わらないからです。

ドルペッグという利点を活かして、 日々の取引で活用するほうが メリットは大きいです。

なぜなら、計算しやすいからです。

□ ステーブルコインはDeFi運用がトレンド

現在、ステーブルコイン同士をペアにしたLPトークンの ファーミングがDeFiのトレンドになっています。

APR、つまり、年利が20%を超えることもあり、 界隈ではかなり注目されています。

ステーブルコインをペアにしたLPトークンは、 インパーマネント・ロスのリスクが比較的低いです。

なぜなら、どちらもドルと同じ動きをするからです。

つまり、どちらの通貨も価格変動しづらく、 両者の価格差もほとんど生まれないということです。

ファーミングの悩みどころである、 インパーマネント・ロスがないため注目されています。

ステーブルコインを持つなら、 DeFi運用も視野に入れてみてはいかがでしょう。

■ おわりに

さいごまで読んでいただきありがとうございます。

ステーブルコインは、大きく3種類あります。

  • 法定通貨担保型
  • 暗号資産担保型
  • 無担保型(アルゴリズム型)

ステーブルコインの3要素

  • 非中央集権性
  • 価格の安定性(ボラティリティ)
  • 規制リスク

とりあえず、この点を抑えて、 ステーブルコインと接してみましょー。

いいところ、悪いところが見えてきて、 楽しいですよ。

ステーブルコインは結構たくさんあります。