ステーブルコインって何かと話題になりますよね。
ステーブルコインのかんたんな解説をUSDC、USDT、DAIを例にわかりやすく解説しますね。
■ ステーブルコインをわかりやすく一言でいうと
ステーブルコインを一言でいうと、
安定したコイン
です。
そのままです。
何が安定かというと、価格です。
ここでの価格とは、 ドルのような法定通貨で買うとすると いくらになるのか?ということです。
その価格が安定するということは、
法定通貨と同じような動きをする
ということと同じ意味です。
これを、ペッグといいます。
多くのステーブルコインが、 ドルと同じような動きをするように作られています。
そのため、よく ドルペッグ通貨と呼ばれています。
■ ステーブルコインはざっくり3種類
ステーブルコインは、ざっくり3種類あります。
- 法定通貨担保型(ハードペッグ)
- 暗号資産担保型(ソフトペッグ)
- 無担保型(アルゴリズム型)
一つ一つ、特徴や代表通貨を見ていきましょー。
□ 法定通貨担保型(ハードペッグ)
法定通貨担保型は、 価値の裏付けとして、 法定通貨そのものを担保にしています。
もっとざっくりいうと、
ドルをそのまま仮想通貨に変換
といったイメージでOKです。
法定通貨と1対1の関係にあるため、 ハードペッグ通貨と呼ばれています。
法定通貨担保型ステーブルコインの代表には、 $USDTや$USDCがあります。
□ 暗号資産担保型(ソフトペッグ)
暗号資産担保型は、 価値の裏付けとして、 仮想通貨を担保にしています。
例えば、$BTCや$ETHを担保にして、 発行されます。
ただし、その価格は、 ドルなどの法定通貨と同じ動きをするように プログラムされています。
法定通貨と1対1の関係ではないため、 ソフトペッグ通貨と呼ばれています。
暗号資産担保型ステーブルコインの代表には、 $DAIがあります。
$IRONも暗号資産担保型に分類されます。
□ 無担保型(アルゴリズム型)
その価値を裏付けるような担保が全くなく、 アルゴリズムだけで、 法定通貨と同じ動きをするよう設計されたものが 無担保型ステーブルコインです。
アルゴリズムが信用できるかどうかが、 そのステーブルコインを持つかどうかの判断になります。
代表的なものとしては、 $USTや$ESDがあります。
■ 最低限これだけは知ておきたい3要素
□ 非中央集権性
非中央集権性は、そのステーブルコインが 末永く利用できるかどうかの指標になります。
ステーブルコインの発行体が、 非中央集権であればあるほど、 末永く利用できる可能性が高いです。
例えば、USDTはTether社が独自に発行しています。
つまり、中央集権的な発行体によって、 $USDTは発行されています。
Tether社が潰れたりしたら、 $USDTは使えない可能性があります。
それに対して、$DAIは、 発行体自体がブロックチェーン上のDappsであるため、 非中央集権的な発行体によって発行されています。
つまり、運営が退いても、 Dappsが動いている限りは、 $DAIの発行ができたりします。
その点で、$DAIのほうが、 末永く使える可能性があるでしょう。
□ 価格の安定性(ボラティリティ)
価格の安定性は、 担保型によるところが大きいです。
安定具合は、一般的に以下の順です。
安定:法定通貨担保型>暗号資産担保型>無担保型
下の画像を見るとよくわかります。
法定通貨担保型:$USDT

暗号資産担保型:$DAI

無担保型(アルゴリズム型):$UST

この3つのステーブルコインの 直近1年の最大変動幅を比較しました。
表の上に行くほど、 変動幅が小さいため安定性が高いです。
□ 規制リスク
ステーブルコインは、 法定通貨と直接的に関係するため、 規制のリスクに比較的さらされやすいです。
そのため、規制によっては、 誰も利用できなくなってしまう、 なんて可能性もあります。
時価総額1位の$USDTと 2位の$USDCを比べた場合、
$USDCのほうが規制に対応しているため、 規制の煽りを受けづらく、リスクが低いとされています。
しかし、その分、 使い勝手は$USDTのほうが高いため、 時価総額では$USDTのほうが高いわけです。
■ ステーブルコインとの向き合い方
以上の特徴を踏まえると、 ステーブルコインは長期投資には 向いていないと思います。
ドルを長期で持つことと、 本質的には変わらないからです。
ドルペッグという利点を活かして、 日々の取引で活用するほうが メリットは大きいです。
なぜなら、計算しやすいからです。
□ ステーブルコインはDeFi運用がトレンド
現在、ステーブルコイン同士をペアにしたLPトークンの ファーミングがDeFiのトレンドになっています。
APR、つまり、年利が20%を超えることもあり、 界隈ではかなり注目されています。
ステーブルコインをペアにしたLPトークンは、 インパーマネント・ロスのリスクが比較的低いです。
なぜなら、どちらもドルと同じ動きをするからです。
つまり、どちらの通貨も価格変動しづらく、 両者の価格差もほとんど生まれないということです。
ファーミングの悩みどころである、 インパーマネント・ロスがないため注目されています。
ステーブルコインを持つなら、 DeFi運用も視野に入れてみてはいかがでしょう。
■ おわりに
さいごまで読んでいただきありがとうございます。
ステーブルコインは、大きく3種類あります。
- 法定通貨担保型
- 暗号資産担保型
- 無担保型(アルゴリズム型)
ステーブルコインの3要素
- 非中央集権性
- 価格の安定性(ボラティリティ)
- 規制リスク
とりあえず、この点を抑えて、 ステーブルコインと接してみましょー。
いいところ、悪いところが見えてきて、 楽しいですよ。
ステーブルコインは結構たくさんあります。