読書感想

読書感想:先見の目がありすぎた本『BLOCKCHAIN REVOLUTION』

はじめに

ノンホルダー・リトです。

ブロックチェーンを知る上で、

ぜひ参考に読んでほしい本の紹介です。

ドン・タプスコットほか(2016)「BLOCKCHAIN REVOLUTION」

ブロックチェーンの具体的な仕組みというより

どういう活用がこれからされていくのかという

ことをたくさん綴ってくれている本です。

2016年に書かれた本で、少し古いですが、

ここに書かれていた内容が

驚くほど今の仮想通貨のトレンドと合致しています。

かなり先見の目があります。

最初に今の仮想通貨の環境と

精通している箇所をリストアップします。

さらに特に読んでほしい節を1つ紹介します。

先見の目リスト

第3章 金融を再起動する

よくある仮想通貨VS金融の話ではありますが、

「予測市場」など馴染みのない概念も

たくさん詳しく紹介されています。

この後、第3章で出てくる

予測市場についてお話しします。

第5章 ビジネスモデルをハックする

自立分散型企業といったSFチックだけど、

現時点でも実現しつつあり概念がたくさん紹介されています。

第9章 僕らの音楽を取り戻せ

今ものすごく流行っているNFTに関する説明が

詳しく語られています。

第10章 革命に立ちはだかる高い壁

先日紹介したDFINITYのような分散型クラウドコンピューティングと

関連する情報が書かれています。

この章ではそれを課題として書いています。

今、DFINITYによって、もうそれが克服されようとしています。

技術の進歩、早すぎです。

3章10節「予測市場はデリバティブの主要ツールとなるか」

第3章は、ブロックチェーンが従来の金融を

どうやって破壊していくのかについて

著者や有識者の見解やアイデアが

詰め込まれています。

その中でも、予測市場について書いてくれている

節があったのでピックアップしました。

この本を読むまで、予測市場という単語を

なんとなくでしか理解していなかったリトですが、

この節を読んで予測市場という用語を理解できました。

予測市場は要はギャンブルみたいなものです

ただ、それだけじゃないのです。

何が違うのか。

普通、誰もが思い浮かべるようなギャンブルって、

カジノや競馬とかパチンコとかだと思います。

そういった従来のギャンブルって、

胴元と呼ばれるような人たちがいます。

胴元とは、カジノや競馬を運営する人たちです。

この人たちが賭けの対象を決めます。

競馬で言えば、

どういうレースに何頭の馬を走らせるか

というのは全て胴元が決めます。

そして、レートも胴元が事前に設定します。

レートとは、当たった時の賭け金が

何倍になるかを表した数字です。

なので、例えば、

胴元が裏で不適切なレートを設定していたり

八百長みたいなことがあっても、

お客さんは気づくことができません。

つまり、胴元がずるい事しやすい環境なのです。

これは、ギャンブルの運営者が中央集権的に

行われているからです。

ブロックチェーンによって胴元がいない公平なレートが実現される

ブロックチェーンにより分散された

予測市場(サービス)では、

要は胴元がいません。

イメージとしては、

競馬の投票サイトとか宝くじの購入サイトを

運営している特定の人がいないけど、

そのサイト上で、賭け事ができるわけです。

ここではユーザーは予測のお題を提供する側にもなれます。

また、そのお題に対する予測をして

対応する仮想通貨をかけることができます。

ここでレートは純粋に予測だけで決められます。

不公平なレートが設定されることもありません。

誰もが自由に賭け事を立てられるけど、

不正は行えないから、

当てた時の報酬は

純粋に参加者の予測で決められた

レートで返ってきます。

これはただのギャンブルじゃない。未来へのリスクヘッジ手段になる。

本書の一節を引用します。

農家が、為替リスクや政治的リスク、

天候のリスクで悩んでいるとしよう。

予測市場を使えば、

そういうリスクをうまくヘッジできる。

「作物の収穫量が一定量以下」や「降雨量が何ミリ以下」

という予測を買っておけばいいのだ。

ドン・タブスコットほか(2016)「BLOCKCHAIN REVOLUTION」

これを読んだ時、

リトのもといた世界にもこれがあれば

権力者たちに不当に扱われていた

とある村の農家の人たちも

もっと安心して暮らせたんじゃないかと思いました。

農家の人たちは、ろくな保障も提供されず、

でも不作に見舞われたら領主たちに締め上げられていました。

あれじゃやってられなかったろうなと思います。

この世界にももちろん先物市場(などデリバティブ)といった

未来のリスクヘッジをするための金融市場はあります。

でも、これら従来の先物市場などは、

金融機関などが仲介者や運営者として存在しています。

つまり、手数料が取られるわけです。

また、取引対象の資源について

かなりの量を対象としているため、

普通の農家が従来の先物市場に参加することは

ほとんどありません。

ブロックチェーンによって分散化された予測市場では、

仲介者がいないので、手数料はグッと下がります。

そして、小さな農家でも参加できます。

これが分散化された予測市場の革新的な内容になります。

注意!日本では予測市場への参加は法的にグレー

日本では、そもそも公営ギャンブル以外の

賭け事は認められていません。

つまり、一般の人同士で賭け事をやることは

原則的に犯罪です。

そういう意味では、予測市場も

誰もが自由に賭け事ができるという観点から、

日本人が参加する場合は

犯罪になるケースがありえることにご注意ください。

具体的な法律がまだ立てられていないので、

明確に犯罪かどうかというのは議論が分かれるようです。

その点は注意してください。

いつか予測市場が日本で

明確に認められることを祈るばかりです。

じゃないと、やってみた感想を伝えられなくて、

なんだか切ないのです。

まとめ

ドン・タプスコットほか(2016)「BLOCKCHAIN REVOLUTION」

は現在を先読みした本です。

だからこそ、過去にどういった課題があって

今に至っているのかを理解する助けになる本です。

そして、予測市場という

新たなリスクヘッジの技術を

知ってもらえたら嬉しいです。

免責事項

本記事を参考にした事によるいかなる不利益について、管理者は一切の責任を負いかねます。

DYOR, NFA

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