メタマスク(MetaMask)を安全に管理するのに、ブラウザのプロファイル機能が活躍します。
なぜなら、送金ミスでトークンを失う(セルフGOX)リスクが格段に下がるからです。設定が面倒くさいのは、最初だけ。
プロファイルの効果と具体的な設定方法を解説します。
■ 【裏技】ブラウザのプロファイル機能のメリット
プロファイル機能の最大のメリットは、2つあります。
- 送金ミスでトークンを失う(セルフGOX)リスクが格段に下がる
- ブラウザを複数立ち上げて、複数のブロックチェーンを参照できる
MetaMaskで複数のブロックチェーンを管理していると、頻繁にブロックチェーンを切り替えないといけません。
それが原因で、 間違ったブロックチェーンに送金してトークンを失う(セルフGOX)危険性が高まります。
さらに、ブリッジするためにアドレスを参照しようとすると、MetaMask上でブロックチェーンを切り替える必要があります。これがかなり面倒くさい。
そんなトラブルや悩みを解決するのが、ブラウザのプロファイル機能です。
*参考
ブリッジとは、あるブロックチェーン上にあるトークンを別のブロックチェーンに送ることです。
例:Ethereum ネットワーク上にある$ETHをPolygon ネットワークに送る
□【事例】 セルフGOXあるある
ここではセルフGOXの例をかんたんにお話しします。
webウォレットのMetamaskでは、 複数のブロックチェーンに接続できますよね。
BSC、ETH、Polygon、Polkadot、Cosmos、Solanaとか。
例えば、自分がPolygonネットワークに接続しているとします。
友人にEthereum上の$ETHを送りたいとします。
でも、自分はPolygonネットワークに接続していることに気づいていなかったとします。
そして、Polygon ネットワーク上の$ETHを、 Ethereum ネットワーク上の友人のウォレットアドレスに送金してしまいます。
そうすると、ネットワークが違うため、 友人には$ETHは届かず、自分の元にも返ってこない。
トークンがなくなる。
それが、セルフGOXです。
1つのwebウォレットで、 複数のブロックチェーンを利用していると、この「気づけない」が多発します。
ブラウザのプロファイル機能はそれを防ぎます。
なぜなら、プロファイル機能を使うことで、ブラウザ自体をブロックチェーンごとに使い分けられためです。
これがプロファイル機能のメリットです。
■ 【疑問】ブラウザのプロファイルとは?
今回は、chromeブラウザを対象に解説します。
プロファイルとは、ブラウザのユーザーアカウントです。
PCのローカルユーザーみたいなものです。
PCを家族で共有している場合、ローカルユーザーアカウントを、利用者ごとに作ったりしますよね。
それと同じことをブラウザでも設定できます。
□ 【注意】Googleアカウントとは違う
ここで混同してしまうのが、Googleアカウントです。
メールアドレスとか作る、あれです。
Googleアカウントとプロファイルは、まったくの別物です。
難しく考えず、そういうものだと思ってください。
ちなみに、1つのプロファイル上で、 複数のGoogleアカウントを切り替えて利用できます。
■ 【簡単】プロファイル機能の設定方法
それでは、chromeでプロファイルを複数作ってみます。
今回は、BSCとEthereumの2つのネットワークを管理するケースです。
□ ステップ①:ブラウザ右上の人マークをクリック
ブラウザを立ち上げたら、 右上の人マークをクリックします。

□ ステップ②:プロファイルを追加をクリック
下の画像のような小窓が出たら、 プロファイルを追加をクリックです。

□ ステップ③:アカウントなしで続行をクリック
下のような画面が出たら、 「アカウントなしで続行」をクリックします。

□ ステップ④:プロファイル名とテーマカラーを設定
プロファイル名には、ブロックチェーン名を設定するのがおすすめです。
一目でわかりやすいからです。
色のテーマも変えてみると、 視覚的にも覚えやすいです。
下の画像のように、黄色にしてみました。
BINANCEのテーマカラーですよね。

□ ステップ⑤:プロファイル完成
これで完成です。

あとは、同じ容量でEthereumも作ってみます。
こんな感じになりました。

BSC用プロファイルもしっかりリストに出ていますね。
このように、ブロックチェーンごとにプロファイルを分けてMetaMaskを管理します。
こういう作業って、地道で楽しいですね。
■ まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。改めてこの記事の内容をまとめます。
プロファイル機能の最大のメリットは、2つある。
- 送金ミスでトークンを失う(セルフGOX)リスクが格段に下がる
- ブラウザを複数立ち上げて、複数のブロックチェーンを参照できる
そして、プロファイルの設定はとてもかんたんにできる。
大事なトークンを失わないよう万全な対策をおすすめします。